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まめまめ伊那谷日記

パレスチナオリーブ皆川さんのブログ

取引のあるパレスチナオリーブの皆川さんのブログです。
長いですが是非読んでください。

2011/04/14(木) 16:23|-
【続・福島原発のこと】

  初めて買ったレコードは、RCサクセションの『カバーズ』でした。1988年、中
学生のときです。いま、YouTubeで聴いています。悔しくて泣けます。
 3月25日にアップした「福島原発のこと」、多くの方に読んで頂きました。あの
とき、悩んで避難した人たちの多くも、学校が始まるのに合わせて仙台に戻って
きました。私の子どもは、一時的に京都に里子になっています(暖かく迎えてく
ださったホストファミリー、学校の皆さん、どうもありがとうございます!)。
 これからのこと、決めかねています。子どものことだけ考えれば、半年か1年、
海外に家族で移住できればベストですが、その覚悟は(まだ)ありません。仙台
に多くの仲間がいて、つながりがあって。友人が「仙台(土地)に愛着があるわ
けではなくて、人がいるからだよね」と言っていました。その通り。別の知人は
「お金がなくて逃げられないのが一番つらいですよね」とぼそっと言っていまし
た。それもその通りです。
 将来ガンが増えても「因果関係が確かでない」と言って東電からも政府からも
補償など出ないのでしょうから、ガン保険に入ろうかと半分冗談で半分本気で考
えています。
 仙台では「放射能」のことは、口に出すのがタブーになってきています。みな、
それどころではなく考えたくない、そういう雰囲気です。気持ちはわかります。
でも実は不安な人たちもいるので、そういうことを話す場もつくりたいと考えて
います。

 以下、早尾のメール(4月12日)を転載します。

***
 早尾からBCCでお送りしています。

 以前案内しました10日の京都ガケ書房の集会が終わりました。
 たくさんの方に参加していただき、感謝です。

 〈3・11〉大地震から一ヶ月ということでしたが、一ヶ月避難をして様子見を
して、結局その結果、度重なる大余震、そして原発の電源喪失事故の連続。1号
機の爆発危機、2・3号機の容器破損、超高濃度の汚染水を超々高濃度と比べて
「比較的低濃度」と称しての人為的放流、レベル7への格上げ、そして、子ども
を避難させないため(!)の被曝許容上限の引き上げ、という恐ろしい事態のオ
ンパレードでした。
 仙台を離れたときは、子どもに「最低一週間は様子を見よう。一ヶ月になるか、
一年になるかもしれないけれど」、と言いましたが、結局、一ヶ月では済みませ
んでした。

 京都のガケ書房の集会報告を。
 3月末の神戸での集会に続いて二回目でしたが、そのときとの大きな違いは、
4月の新学期始めにあたって、東北地方避難組の多くが帰郷していたことでした。
神戸のときは、私たちも知らなかった避難家族たちが多く参加してくださいまし
た。宮城・福島だけでなく、関東からも。しかし今回は、もう4月10日。翌1
1日からは、仙台市でも早いところは小学校が始まるというタイミング。みな、
上記のような余震と原発の厳しい状況を知りながらも、やはり学校のために、ま
た避難生活疲れで、帰る、という選択をしたのだと思います。今回、脱出者は、
最初から顔見知りの4組だけでした。
 避難指示を受けた人たちは強制的に故郷から離されましたが、「自主的」に避
難をした人たちもまた苦しい状況に置かれています。
 仙台から母親と避難をしている高校生が涙ながらに発言をしてくださいました。
一方では、若い体への放射能の影響を心配する同級生たちがいて、しかしまだ高
校生では自分だけで遠方に避難することができない。そういう同級生らに電話口
で泣かれたことも。他方で、仙台で「通常」の生活を取り戻し外出もし、また沿
岸地域へボランティアへ行く同級生らも。でも、その人たちとは原発・放射能の
恐怖については問題意識を共有できず、電話でその話題を出すと関係が悪くなっ
てしまう。その両者の板挟みになって、どちらのほうの友人と話をするのもつら
いとのことでした。
 「だから、大人たちが子どもを守るためにきちんとしてください。そして被災
地のなかにいる人たちにはその余裕がないので、外側の人たちがぜひ動いてくだ
さい」。そう彼女は訴えていました。

 かく言う私の子どもは、もっとずっと小さな新小学2年生。
 昨日、里親さんのお子さんの通う、京都の小さな小学校へ臨時の転入手続きを
しました。校長先生自らが、奥尻島の津波被害のときに一ヶ月ボランティア活動
をされた経験をもっておられ、私たちのような避難者の受け入れにも深い理解を
示され、柔軟に対応をしてくださいました。
 子どもも、みんなに歓迎されたようで、ホッとしました。
 ひとまず、4月いっぱいと考えています。一週間やそこらでは判断できません。
余震の収まり具合、そして原発の収まり具合、放射能の飛散具合。それらを4月
末まで注意深く見ながら、子どもを仙台に戻せるのかどうか、それを判断したい
と思います。幸い学校のほうでも、まず一ヶ月は「長めの体験入学」、その後の
ことは状況次第、と言ってくださいました。里親さんと学校には、感謝感謝です。

 と、いうことで、昨日夕方、子どもとまたしばしの別れを告げて、京都市内で、
別の仙台脱出の親子連れから連絡を受けて会っている真っ最中に、福島での余震
と冷却電源の喪失のニュースに接しました。絶句しました。約一時間後には、電
源復旧ということになりましたが、本当に綱渡りです。親とはしばらく離ればな
れですが、京都に子どもの居場所があって、本当に幸運だと思いました。
 そしていま、私は東京に戻ってきています。

 今回のメールでは、みなさんにまた一つ協力のお願いがあります。
 福島県ではこの学期はじめに、独自に各学校の放射線量の測定を開始しました。
その結果は、福島県庁のウェブサイトで公開されています。
 http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
 一行目の福島市の小学校から驚くべき数字が出ています。地上1mの高さで4.9
マイクロシーベルト/時、1cmの高さで6.3マイクロシーベルト/時。子どもは
背が低く、土ぼこりとともに舞い上がる放射性物質を吸い込みやすいとされてい
ますし、また、小さな子など、いくら注意しても、地面に座り込んだり、土いじ
りをしたり、あげくにはその手を直接口に突っ込んだりします。私の子どもがそ
うです。なぜなら、歯の生え変わり期で、揺れる歯が気になって仕方がないから
です。なので、子どもに、「数値が高いので注意しましょう」などと言っても無
意味なのです。疎開させなければなりません。すでに、福島県の浜通りと中通り
は全体が子どものいる環境ではないと思います。
 この独自調査は、ただ結果を公表しているだけで、この数字を越えたらどうす
るという指針がありません。いまそれを福島県が文科省に対して求めているので
すが、文科省は福島県に対して、なんと「20ミリシーベルト/年」が屋内退避の
目安だと回答する方針だというのです!
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110409-OYT1T00912.htm?from=tw
 これは、もはや一般の原発労働者並みの被曝許容上限です。正気とは思えません。
端的に、子どもを「避難させないため」の指針です。
 先の福島市の小学校の数字ですが、単純に5マイクロ/時として計算すると、
年換算ですでに44ミリシーベルトに達します。しかも、外部被曝と内部被曝の合
計ということを考えれば、100ミリシーベルト/年ぐらいの被曝量なのです!
どうしてこれが児童に対して許容されるのか理解できません。すでに退避指示水
準をはるかに超えていると思います。(他の小学校を見ても、いずれも異常な高
さです。また隣接する宮城県南部と茨城県北部もそれらに近い数字が出ています。)

 そこでお願いです。
 みなさまそれぞれの言葉で、以下の窓口に対して、しかるべき対処を求める意
見を寄せてください。言ってもどうにもならないかもしれませんが、全国から数
が集まれば少しでも動くかもしれないと願わずにはいられません。また、周囲の
人たちにも呼びかけてください。そしてさらなる行動をするために、いいアイディ
アがあったら教えてください。自ら動いてください。ぜひよろしくお願いします。

 ●福島県:知事直轄県民広聴室:電話:024-521-7013/FAX:024-521-7934
  koucho@pref.fukushima.jp

 ●福島県教育委員会:電話:024-521-7759
  k.kouhou@pref.fukushima.jp

 さらに、以下なども。

 ●内閣府原子力委員会 国民の皆様からのご意見募集
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm

 ●原子力安全委員会 ご意見
 http://www.nsc.go.jp/toi/toi.htm

 ●文科省 子どもの学び支援ポータルサイト お問合せ
 http://manabishien.mext.go.jp/contact_us/

***
追記:「内閣府原子力安全委員会は13日、年間の累積被ばく放射線量について、
子どもは年10ミリシーベルト程度に抑えるのが望ましい』との見解を示した」そ
うです。これでも十分に心配な基準ですが。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110414k0000m040112000c.html



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