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まめまめ伊那谷日記

大七

3.11以来よく泣くけど、お酒を飲んで、泣いた。

お酒を飲んで泣くことってあまりない。どちらかと言うと「笑い上戸」だと思ってる。

大七・・なんていいお酒なんだろう。
生もと(きもと)造りを代表する北関東の酒蔵。
福島の二本松だ。

生もと(きもと)、というのは、蔵付き酵母を使うのだ。
生もとを続ける蔵元は数少ない。

お酒を飲んで、蔵元が想像できる、って今までピンと来なかったけれど、
つくづくいいお酒なんだとわかる。
地元に愛され、地元を愛し、続いてきた蔵元。
酒飲みたちに愛されてきた蔵元。
しかもこんないい酒を1260円で私たち酒店はお客様に提供させていただける。
なんて良心的な蔵なんだろう。

大七のHPhttp://www.daishichi.com/
「原子力発電事故の弊社対応状況について」を読む。
せつない。

「弊社酒蔵は、25cmの分厚いコンクリートに加え、中空ブロック、煉瓦タイルなどトータル32cm以上の壁厚に守られております。商品の保管倉庫は断熱のためさらに数十cmの壁厚があり、外部からの放射性物質の影響を受ける環境にはございません。
 原発事故の報があった3月11日当日から、空調設備・換気扇を停止し、窓や換気口にビニール等で目張りを施して気密性を保つよう対応しております。
 今期の酒造りはすでに最終段階に至っており、作業上の目立った影響はございませんでした。」
で始まり、さらにさらに説明は続きます。

酒蔵はどこかに移って再開、というわけにはいかない。
蔵付き酵母なんだから、原発事故があってはダメなんだ。何百年という歴史の中で世代交代をし、譲りながら生きてきた酵母たち。それがたかだか60年の原発のために・・・。

某酒蔵さんから「自分は原発をまじめに推進してきた」というお話をつい最近お聞きした。
「このくらいの小さな事故で、原発政策が後退するわけはない」とも。
原発事故によって、米が作れないかもしれない、酒蔵の存続が危機かもしれない、
それをリアルにお感じになることがあるんだろうか。
好い酒造りをともに目指すものとして、共感し、胸痛めるところはないんだろうか。

この秋、米は足りなくなる。
食用の米も、酒米も。
おそらく野菜も不足するだろう。

今年はまじめに畑をしようと思う。いろんな種を蒔いた。
どんな時でも植物は光に向かっていく。
私も自分の中の光に向かっていこう。

米さえあれば生きていける。米を作っている人は強い。土さえあれば、米さえあれば、
そう思って生きてきた人の土も汚染されれば米は作れなくなる。
それが原発。原発をやめるしか、人類が生き残る道はない。

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